近代日本を代表するグラヴィール作家の一人である青野武市氏（1921年～2011年）の作品です。グラヴィールとは、銅盤などの回転工具でガラス表面を削り、絵画的な文様を表す技法で、「グラヴュール」「ホイール・エングレーヴィング」とも呼ばれます。西洋では17世紀初め頃に確立した技法で、日本でこの技法が始められた時期は判然としませんが、江戸時代の作例とされるものが遺っています。明治に入ると、官営ガラス工場に雇い入れられたイギリス人技師によって、カットの技法とともに西洋のグラヴィール技法が伝えられました。確かな技術に裏打ちされた繊細かつ優美な素晴らしい作品です。《商品状態》器の縁に丸い欠けあり（画像No.⑦⑧参照願います）それ以外には、目立つ傷はありません。状態の良い箱あり。サイズ　幅6.5cm 高さ6.5cm（蓋付の状態）※素人による採寸の為、参考程度にして下さい。