◆商品名◆
謎の挿絵画家アメデ・ヴァラン挿絵本
『野菜の帝国　キュキュルビチュス一世回想録』
1851年刊初版/手彩色挿絵全24点

◆商品説明◆
ウージェーヌ・ニュー＆アントニー・メレー著/ アメデ・ヴァラン画
『野菜の帝国　キュキュルビチュス一世回想録』
パリ；ガブリエル・ド・ゴネ、1851年刊初版

謎の挿絵画家アメデ・ヴァランの別刷り手彩色挿絵全23点＋扉絵所収。挿絵はすべて薄紙で保護されています。

この本で唯一、ヴァランではなくCorbay原画の「Un Ministre de Cucubitus」（p.34）は欠。巻末の図版リスト１葉欠。

装丁は刊行当時の背革装。外装の状態は突起部にスレ。遊び紙に青い色鉛筆のような汚れ。本文は薄いシミが散見されますが、全体に非常に良好です。

アメデ・ヴァランは収集する価値のある本はたったの二冊しか残していない。一冊は『パピヨン』で、もう一冊はこの『野菜の帝国』である。文章はともに、ウージェーヌ・ニューとアントニー・メレーのコンビが担当している。『野菜の帝国』はロマンチック挿絵本の中で、一、二を争う珍品で、めったに市場に登場しない・・・。
彗星のようにあらわれ、彗星のように消えた謎の挿絵画家アメデ・ヴァラン・・・ヴァランは、グランヴィルの基礎彫り師をしていた関係で、グランヴィル亡き後、出版人ゴネの要請で、蝶々の変身物を手掛けたものと思われる。・・・
『野菜の帝国』は、ナポレオン三世がクーデターを企てる直前に出版された本のせいか、当時の世相に対する風刺の意図があらわれている。ただし、アメデ・ヴァランの挿絵には、グランヴィルのような悪意がなく、むしろマンガ的なユーモアがある。とりわけ、その特徴は変身した野菜たちの顔に出ている。（鹿島茂『愛書狂』）

本のサイズは写真では把握しずらいので、一緒に写している蛍光ペンとの比較においてご判断くださいませ。

当方が出品しております革装本はすべて、内外の図書館で採用されている処方（Brecknel Turner Saddle Soap、Klucel G、Talas Leather Dressing、SC6000等）でメンテナンスされておりますので、特別なお手入れなしでもしばらくご入手時の状態をお楽しみいただけます。



書名：L'Empire de legumes. Memoires de Cucurbitus Ier.
著者：Eugene NUS / Antony MERAY /Amedee VARIN
出版社：Paris, Gabriel de Gonet
出版年：[1851]
言語：フランス語
ページ数：[4], 310p.
サイズ：28x19cm
状態：商品説明を御覧ください
◆コメント◆
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